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せん妄とか妄想とか他人にはわからない体験を他人に伝えるのってすごく大変だと思うんですよ。
なんかそんな経験あったかどうかと考えてみるとどうもアレですね。あの危険な飲み物を飲みすぎた時に、それに近い状態になっているんじゃないでしょうかね。
いやもうあれはダメだ。
もう気持ちよくなってしまって何も考えられなくなる。
なんて引っ張るほどのものじゃないですけどお酒ですね。飲みすぎて酩酊状態になるとかるくせん妄状態に近いんじゃないかなーなんて。
弱っちいくせにお酒大好きな管理人のあーどべっぐ(仮)ですこんにちは。
真昼間からビール飲みたくなってきたぜ!
で、今回の体験談なんですけど。
うーん……これはもう何と言ったらいいのか。
あれです。有名なあのセリフ。この心境です。

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別に時が止まったりはしませんが思わず「ザ・ワールドッッッ??」と叫んでしまいそうです。
なるほどザ・ワールド。
どうぞ。
断っておきますがこれは作り話ではありません。
私は脳内出血し、脳外科手術をしました。命は取り留めたのですが、それから7年ぐらいして幻聴と幻覚に悩まされることになりました。
今回はその体験談をお届けしたいと思います。
手術を終えてからしばらくは平穏に暮らしていたものの、いつの頃からか、私には
「俺は実は偉いのだ」
とどこからか謎の声が聞こえてくる様になってしまいました。
その他にも色々な声が聞こえてくるので次第に業務に支障をきたし、とうとう会社を辞めることになりました。
そして自宅に引きこもりながら謎の声と格闘していたのです。
ある時声が外へ出て、こう囁きます。
「世界を見てくれないか」
と。
そして謎の声は続けます。
「地球が狙われている、地球侵略を考えている敵がいるのでやっつけなければいけない。それはお前の役目だ」
それからあちこちへ放浪することになりました。
一人でフラフラとあっちへ行ったりこっちへ行ったり、無軌道にさまよいました。
歩いて5駅ほど離れた町にたどり着き、警察に保護されたこともあります。
医者には何も言えませんでした。
この幻聴を報告すると、日本国が地球侵略者に責められて崩壊すると思いこんでいたからです。
そして手術後に飲まなければいけない薬を2種類だけ貰って生活を続けました。私は地球侵略者が第3次世界大戦を始めるのを自分が止めたと思っているのです。
謎の声と戦って、念力弾やオーラ弾を使って敵をやっつけて来たと思っていました。
自分は謎の声と戦いそして宇宙の全存在である、これがちょっと私には意味が解らないのですが全存在らしいのです。
そうこうしているうちに、謎の声が語りかけて来ます。
謎の声は空港へ行けと命じました。
そして空港で、ある人とあって欲しいというのです。
突然空港へ行くと言い出したので、それまでにも奇行を繰り返していた私を訝しんでいた妻は、流石に私がとうとう頭がおかしくなってしまったと思ったようです。
それで私に疑いを持った妻もついて行くと言い出し、空港までともに出かけました。
ターミナルまでの道中、私は妻にこれまでの戦いの道筋を色々しゃべっていたそうです。完全に頭のおかしい戯言をです。
いよいよ妻は私が気が触れたと確信したそうです。
そのまま病院に連れて行こうとしたようですが、謎の声に憑りつかれている私は聞く耳を持ちません。重要人物が来るのだ!待たなくては地球がやられてしまう!と繰り返したといいます。
そして、仕方なくそのまま待ち続けたものの、謎の声に言われた重要人物は当然現れませんでした。
落胆した私を尻目に、妻はもはや精神科へ連れて行くしかないと考えて一緒に連れて行こうとしたようです。
ところが、私は精神科の病院には地球侵略者が持っていて、行けば入院させられて殺されると思っていました。かたくなに拒んでいましたが、それでも精神科の病院へ行くしかありません。
無理やり一緒に連れられて、精神科に行きました。
そして皆様の予想通り、即入院と言う事になってしまったのです。
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後は病院に任せるしかありません。ここまで来るのに2年かかりました。退職金は貰っていたので少々のお金はあったのですが、当然無収入でした。
薬次第でせん妄・妄想から解放されると実感した!
ところが私は生命保険に加入していたために、入院1日につき1万円、医療保険は入院1日5千円で合計日額1万5千円を貰えるのです。
単純に言って3か月ほど入院したので、合計90万円を保険から貰えました。
そして最初は総合病院で受信していましたが、退院後は精神科の専門医を調べてそこを受診するようにしました。そこで適切な薬を処方してもらうようになってから徐々に良くなってきました。
薬は総合病院に入院時のものとは別の薬が出されました。
精神障害用の薬で、ごく一般的なものなのですが、今まではジェネリックである錠剤を飲んでいました。
ところが、どうも私には合っていなかったようです。それでジェネリック医薬品を辞めて普通の薬にしてもらいました。ジェネリック医薬品は同一の全く同じ品質らしいのですが、何故か私には効きませんでした。
どうやらそれが原因で幻聴と幻覚が出てくるようです。
新しく処方してもらった薬は体に合っていて、良い結果をもたらすことが出来ました。後もう1種類の薬も体によく効き合計5種類の薬を飲む事になりましたが、量的には特に多いという事はありません。
問題は睡眠時間で、以前は寝る時間帯がその日によって異なっていましたが、何とか夜寝ることが出来るようになってきてから、少し体調がよくなってきたようです。いまだ幻聴が聞こえる時もあったのですが、次第に聞こえなくなりました。
幻覚はあちこち放浪している時はかなりありましたが、最近は見られません。
例えば以前なら電柱の横に黒い人影が居て、こちらをじっと見ているように思えたのですが、そばへ行ってみると何もありませんでした。
あれは霊であったのか?と思う事もあります。
他にも喫茶店でコーヒーを飲んでいると、人の形をした空気の塊が向かいに座って話をし始めるといった幻覚を見た事もあったのですが、今はもうそういう事はなくなりました。
穏やかな生活に戻り、子供達も就職したり大学生になったりと家庭も平和です。
今でも病院に1ヶ月に2回程薬を貰いに行きますが、私には今の先生があっていると思っています。
薬とお医者さんの相性でかなり病状は変わるモノであると思っています。
今現在は家族も問題なく落ち着いた日々で幸せです。
薬変えたらよくなったとか書いてありますけど多分種類や量が足りなかったとかそういうこととはなかったんでしょうかね? わかりませんね。
……読んでいてなんとなくドグラマグラを思い出しました。
よかったら読んでみてください。脳髄はモノを考えるところじゃないんですよ……フフフ…。
ちょびっとばかり表紙が卑猥ですけど内容は全然卑猥じゃないです。むしろおどろおどろしい。