進行していた子宮頸がん…。受診を避けていたために緊急手術へ。

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どうか早めに産婦人科を受診する勇気を出して欲しい。

男性であっても女性であっても、「がん」という病気は目を背けてやり過ごせる問題ではありません。

まさか自分が…とは誰しもが思うことでしょう。けれども誰がなってもおかしくないのが病気です。

病院で勤務する傍ら、理不尽な疾患を数多く見てきました。だからこそ伝えたいことがあります。

発見さえ早ければ助かる命もあるということ。

すべてがすべて悪い方に向かうわけではないということ。

管理人自身も、命に別状こそないものの様々な障害を抱えていますが、何とか前を向いて生きてこれています。

がん治療のポイントは早期発見・早期治療。そのためには定期的な検診を受けることが望まれます。

産婦人科の受診を避けていたばかりに…。子宮頸がんが進行していた話

実は私はとある事情から産婦人科の受診を忌避していたために子宮頸がんの発見が遅くなってしまった経験があるのです…。?

以前から兆候があったことは自覚していました。社内健診でも、病院に行き精密検査をうけるよう指示が出ていました。

本来は早く受診しに行かなくてはいけなかったのですが、仕事がフルタイムで忙しかったことも1つの要因であり、何より妊婦さんの集まる産婦人科の待合室が苦痛で、どうしても足が向かなかったんです。

一度流産を経験した際に、余りにも酷い処置を受けたのが産婦人科を嫌い始めたきっかけでした。

あれ以来、妊婦さんを見るのも辛く、出来るだけ産婦人科を受診しない様に生活してきました。精神的にトラウマになっていたのかもしれません。

その内にまた翌年の健康診断の時期が来ました。

もちろん再検査を受けずに放置したのですから、検査に引っかかるのはわかっていましたが、自分が本当に病気なのか、病気だとしたらどの程度進行しているのかなども何もわからず、取り敢えずその年の健康診断は終わりました。

その後、やはりというか想像通り、大学病院を紹介するので、精密検査を受けて下さいと健康診断の町医者から紹介状が送付されて来ました。

紹介状の中は読めない様に厳封されてありましたから、何を書かれていたのかはわかりません。受診は嫌でしたが、いつまでも忌避する訳にもいかず、覚悟を決めて紹介状を持って検査に向かいました。

検査はすぐに終わりました。

結果は1週間程で病理検査が終わるので、それをまた聴きに来て下さいとのこと。

また仕事を休まないと行けないストレスと、自分が病気なのか否か、どれ位病気が進行しているのかわからない不安とに苛まれ、疲れもピークに達していました。

検査結果は中程度の子宮頸がんとの事でした。

ある程度覚悟していたとはいえ、その事実を聞いただけでもかなり気が動転してしまいました。

ただ、今ならまだ円錐形切除方式の手術が可能な数値なので、すぐにオペ日を決めて下さいと言われました。

ですが、突然のことに混乱してしまった私は、どの程度の入院期間なのか、また術後は職場復帰するまでどのくらいの期間が必要なのかを確認するのがその日は精いっぱいでした…。

混乱する頭ですぐに上司に相談し、術前、術後の約半月にあたる2週間の休暇申請をし、業務の引き継ぎを慌ただしく済ませてオペ日を迎えました。

立会いの家族もおりませんでしたから、友人にお願いして待機して貰いました。

術後の1週間は回復具合の確認で通院し、その後の2週間目で再び細胞診検査を受け、三ヶ月間をとってまた細胞診検査。

その後は三ヶ月毎に定期検診に通いました。

一年経過した後は、半年に一度の細胞診検査に向かいました。

いつまでも続く通院と投薬の生活に、私は鬱気味になり、同じ大学病院の心療内科に処方箋を出して貰って睡眠導入薬を飲んだりもしました。

最初の切除手術から3年経過した後、ようやく細胞診が一年に一回で済む様になり、ガン細胞のマーカー値が下がった現在は投薬はしておらず、年一回の健康診断時に細胞診検査を受けるだけに止まりました。

やはりカギは早期発見・早期治療。今回は運よく治療が出来たが…。

もし、私のように何らかの事情で産婦人科を嫌うのが理由で検査に行っていなければ、勇気を出して検診を受けて欲しいと思います。

子宮頸がんは30代からの女性に急増しているそうです。

もし、最悪な結果になり、大切な子宮ごと全摘になってしまったら、体への負担は計り知れません。 心のバランスも崩し、必ず悪い方向に考えが向かってしまうと私は実体験で感じました。

体力には自信があったし、精神力もタフな方だと自負しておりました。

実際、仕事のストレスや人間関係のストレスならなんとか乗り越えて来れたのですが、それでも病気が体を蝕む恐怖と、周囲にはなかなか言い辛い部位のガンでしたので、それを男性の上司に報告しなければならないストレスは堪え難いものでした。

当然仕事を休まないといけませんので、周囲に自分の病気を知らせなくてはならなくなったことも鬱気味になってしまった原因の1つだったと今は感じます。仕事をする上で、自己管理能力が足りないと言っている様なものでしたから。

もちろん、職場に復帰してからの通院など周りからのサポートがとても重要です。隠しては生活出来ません。

そうした様々なストレスを抱え込まなくてはいけないリスクを少しでも回避するには、やはり何と言っても早期発見、早期治療が不可欠だと思うのです。

なかなか自分では自覚症状が出ない病気などがあります。女性特有の病気は、周りに伝え辛いものですよね。

早期発見の場合は、入院期間も短く済む様に現在ではかなり治療法も進んでいます。まずは、定期的な検査を受けて下さい。

管理人より

がんの年齢別罹患率は、基本的に男性の方が女性より高いとされています。確かに全年齢におけるがん罹患率は男性が女性の倍以上になっていますが、実は統計上30代から50台にかけては女性の方が多いのです。

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出典:国立がん研究センターがん情報サービス『がん登録・統計』

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このグラフは2013年度の統計なので少々昔のデータですが、国立がん研究センターの統計によると60台を境に男性のがん罹患率が急上昇、それまでは比較的若年での女性の罹患率が男性を上回っていることが分かります。

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?出典:国立がん研究センターがん情報サービス『がん登録・統計』

また、こちらのグラフから女性の子宮頸がん罹患率は20代後半から40代前半までがピークとなっていることがわかります。

特に最近では若い女性の罹患率が上昇しており、統計では1995年から40代前半までの罹患率が急上昇。実に5倍もの推移となっています。

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出典:国立がん研究センターがん情報サービス『がん登録・統計』

逆に40代以降の罹患率は急激に減少します。

こうした統計の背景には、若年層に急増する性の乱れ等が懸念されています。というのも、子宮頸がんの原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)の持続感染であり、主な感染経路は性交渉であるからです。

ヒトパピローマウイルス自体は100種類以上存在し、そのすべてが危険因子とされているわけではありません。この中から特に子宮頸がんと関係が深いとされているものが、ハイリスクHPVと呼ばれ、約13種類あると推定されています。

ただし、ヒトには免疫機構が備わっているため、ハイリスクHPVに感染したからと言ってすぐに子宮頸がんになるわけではなく、罹患の原因は主に免疫力の低下によるものだとされています。

免疫力が低下する主な原因が複数の相手との性交渉および喫煙です。

ここ数年の子宮頸がん増加は、早熟期の性交渉や複数の相手がいたり、近年では女性の喫煙者が増加(!)した結果だと考えられています。

もちろん性交渉だけでなく、遺伝や生活習慣による発症もあり得ますので、たとえ身に覚えがなくとも検診を受けるに越したことはないでしょう。

今回のケースでは幸い結果的に進行がそれほど進んでおらず、子宮頸部円錐切除術という子宮頚部の一部を切除する手術で済みました。

この場合ですと、妊娠も可能ということです。

つまり子宮頸がんはどうあっても早期発見こそがカギとなるのです。なお、検診で異常が見つかった場合は以下の精密検査を受ける必要があります。

  • コルポスコピー検査:子宮頚部を拡大鏡で検査
  • 生研:コルポスコピーで病変と疑われる部位を採取し病理検査
  • ハイリスクHPV検査:子宮頚部の細胞からハイリスクHPVの遺伝子の有無を検査

以上の検査はすべて入院の必要はなく、ごく短時間で終わるものです。

ぜひ、無症状であっても定期的な検診を受けるようにしてください。

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